ホワイト・ドリマリア

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:ホワイト・ドリマリアホワイト・ドリマリアは「ドリマリア・コルダータ」の葉腋にそって白い斑が入る改良品種です。
可愛らしい小さなコルダータの葉に、さらに白い筋がきれいに入るので、より一層、この水草の可愛らしい印象が強調されています。ホワイト・ドリマリアの茎は通常地上を匍匐し、先端は斜上します。
茎は細くやや硬く、稜線により角張り無毛、直径1mm位、鮮緑色。
葉は対生して円状広披針形で無柄、全線、鈍頭。長さ6~7mrn、幅4~5mm位。
花は上部葉腋に1個ずつ互生状につきます。
花柄は8~15mm、淡紫色の唇形小花が咲きます。
自生地では水辺や湿地に生え、水中生活にもよく適応します。ホワイト・ドリマリアは、やや「バコパ・モンニエリ」に似ていますが、節間がホワイト・ドリマリアのほうがやや開いており、水中葉もやや小さくなります。水上では、緑に2~4個の鈍鋸歯がある円型葉を対生させ、葉腋に白色で紫色の斑がある小さな愛らしい花が咲きます。
茎は細く、草丈が十数cmになると横に倒れ、その後、底面を這うように生長します。
このような伸び方をする水草は、他に「コインウオーターチェーン」や「ウォーターカーナミン」、「バコパ・モンニエリ」など数多いです。
これらの植物は、水中育成すると決って水面に向かって直線的に伸び上がるのが特徴です。
水中育成したホワイト・ドリマリアも、また、水面に向かって直線的に伸び上がります。
水中葉は水上葉に比して節間が長くなり、葉は楕円型で鈍鋸歯は減少します。熱帯魚ショップなどの市販品はシンガポールなどからの輸入品で、水上型は水中型より大きく、一見「カーナミン」や「リシマキア」のように見えるのですが、節間が長い、葉柄がない、茎は折れやすいことなどで識別ができます。
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水草の育て方2 (水草の育成)

ホワイト・ドリマリアは、育成が容易で、とても丈夫な水草なので初心者の人にも簡単に育てることができます。
栽培は容易で、底床添加肥料か液肥を使用すると二酸化炭素(Co2)を加えなくても生長させることができます。
微量の二酸化炭素(Co2)の添加や底床添加肥料を行って育てたほうが、より美しく育ちます。
あまりたくさん二酸化炭素(Co2)を添加し過ぎると、節間が間延びし過ぎてしまい、見栄えが悪くなりやすいので注意しましょう。やや貧栄養状態のほうが斑がはっきりします。ホワイト・ドリマリアは、幅広い水質に適応し、丈夫で育てやすいですが低肥料下での育成は困難です。
あまり水替えをしない様な、窒素分の多い水槽であれば、あえて肥料添加や二酸化炭素(Co2)の添加をしなくても十分育成できますが、新しくセットした水槽あるいは頻繁に水替えする水槽では、液肥の添加が必要です。
pHは、弱酸性から弱アルカリ性と幅広い適応性を見せます。
底床にサンゴ砂を混ぜた弱アルカリ性水槽で、しかも二酸化炭素(Co2)の添加をしない低活存二酸化炭素水質であっても、肥料濃度が高ければ、かなり早い速度で生長します。
逆に、弱酸性水質の場合も同様です。
光量に関しては、特に問題となることはなく、一般的な低光量の水槽、たとえば60cm水槽に20W蛍光灯の植物育成用蛍光灯1灯で、十分に育成できます。
ホワイト・ドリマリアに関しては、強めの光量で、二酸化炭素(Co2)の添加をする水槽では、生長が鈍化する傾向が強く、これは、光合成の活発化によって、光合成の量がある特定の量に達した場合に形成されると考えられる生長抑制物質によるものと、考えられます。
ホワイト・ドリマリアや「メキシカンズパーレン」などを早く生長させるためには、この生長抑制物質が形成されないような条件を作り出すことが良策です。
単純に光量を強めたり、意味なく二酸化炭素(Co2)量や肥料濃度を上げたりすることが生長速度を早めるとは言えないのです。
特に、有茎水草でホワイト・ドリマリアのように節間を長くしてしまう植物は、節間の長さ=生長速度、とも言えるでしょう。
アクアリウムでは、このような形状になる生長は、あまり好まれません。
なぜなら、水草としての美しさに欠けると考えられているばかりでなく、頻繁なトリミングをしなければならなくなるからです。
ホワイト・ドリマリアの育成は、生長を抑えることで美しい形状にすることが出来るのです。
そのため、強目の光量と二酸化炭素(Co2)の添加、さらにバランスの良い肥料添加が必要となります。

水草の増やし方

有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。

水草水槽のレイアウト

草丈の低い水草の間に「ホワイト・ドリマリア」を10~20本ほどまとめ植えし、特に目立つ使い方をするとよいでしょう。ホワイト・ドリマリアは、小さな丸い葉が可愛く、水面を目指して直立して成長していきます。
ホワイト・ドリマリアは、非常に小型の有茎水草でレイアウトに用いるには20~30本以上の単位で植えます。
小型水槽のアクアリウムでは、数本~十数本をまとめ植えとして用い、「ウォーターカーナミン」と同様な使い方が良いです。
「ウォーター・バコパ」などに比べて葉、茎に厚みがないことで非常に繊細な感じがし、圧迫観もないので中景にも多く用いられます。ホワイト・ドリマリアの使い方はアクアリウムの出来、不出来を決定してしまうほど、とも言われます。
ですから、他の水草とのバランスを十分に考慮して使用すると良いでしょう。ホワイト・ドリマリアの茎は、植栽すると抜けやすいです。
一番下の葉をハサミで半分くらいに切って植え込むと、底床に引っ掛かって抜けにくくなります。
この方法は他の抜けやすい水草にも応用できるでしょう。
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水草図鑑データ

名称 ホワイト・ドリマリア
学名 Drymaria cordata “variegated”
Lindernia parviflora “Variegated”
和名
別名 斑入りドリマリア
コインウォーターチェーンチェーン
科名 ゴマノハグサ科
原産 改良品種
光量 普通 20W×2~4本
二酸化炭素 なるべく添加
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 軟水~中硬水
水温 20~28℃
形態
栽培難易度 容易

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