オオカナダモ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:オオカナダモオオカナダモは湖沼、河川の浅水域に生える沈水性多年草の有茎水草です。
オオカナダモは南米アルゼンチンが原産でとても丈夫なため世界各地はもとより、実験用に輸入されたものが日本にも帰化しています。
雌雄異株で日本に帰化しているのは雄株です。
オオカナダモは安価で入手しやすく、悪環境でも成長するという特徴により、初心者でも容易に飼育できる水草です。
通称のアナカリスは旧学名で、オオカナダモの和名は「カナダモ(Elodea canadensis)」より更に大型であるとの意味です。
オオカナダモは「コカナダモ」に比べて茎が太く、葉が4枚輪生しているのが、オオカナダモの特徴です。
オオカナダモは「カボンバ」や「マツモ」と共に「金魚藻」としても扱われており、水槽に浮かべるだけでも育成できます。
池や湖沼などにも自生していますが、予期せぬ寄生虫や雑菌が混入することがあるため、水槽に入れるには事前に殺菌等をする事が必要です。
オオカナダモは水上葉を付けることはなく、太陽光で育成したものはダークグリーン、広針形で普通4枚の葉を輪生させる水草です。
葉身は広線形、長さ1.5~3cmくらい、幅3~6mm、両面平滑、微小鋸歯、鋭頭です。
葉縁には鋸歯状突起を付け、よじれることは殆どありません。
オオカナダモの茎は太く円柱形に近いがやや角ばり柔軟で直径2~3mm草丈1m以上に達します。
茎から細長い葉を4枚輪生させます。
茎の下方の節から白いヒゲ根を多く出します。
オオカナダモは雄しべは9つ、花糸は鮮黄色で花期は6~10月で茎の上部葉腋から細い花柄を水面に伸ばし、3弁の白い雄花を開きます。
水槽内では、光量の減少によって輪生する葉は小さくなり、色はグリーンもしくはライトグリーンになります。
オオカナダモは熱帯魚ショップなどでは、金魚藻として売られていることも多く、どの熱帯魚ショップでも手に入るほどです。
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水草の育て方2 (水草の育成)

オオカナダモは大変丈夫な水草です。
水質の適応範囲はpH4.5~9.5、軟水~硬水、水温13~30℃で育てることができます。
水温に対する順応性は高く、かなりの低温でも問題はありません。
屋外の水槽で育てていても、そのままの状態で越冬できるほどです。
低光量下でも十分に育つ丈夫な水草です。
オオカナダモは、適応能力に優れていますが、水質や光質、光量によっては輪生する葉の大きさや形状を変化させます。
低光量、乏栄養下では短節間で小型化し、葉は透明に近いライトグリーンになり、別の美しさを見ることができます。
葉が丸味をおび、開かないまま棒状に伸びる場合もあり、他の水草ではないか、と錯覚するほど異った形状になる場合があります。
無水流、乏栄養下では黄色をおびた丸味のある葉は透明感を増し、ハスの花を思わせる形状になります。
肥料不足の場合は黄味をおびた透明感のあるライトグリーンになります。
砂のみの水槽でもサンゴ砂のみを用いた水槽でも良く適応し、また、かなり汚れた水質でも育ちますが、急激な水質の変化では成長を停止し、茎節からその水質条件に適応した新しい芽と根を出します。

水草の増やし方

オオカナダモは低温や水質汚濁などの悪条件にも耐えやすく、増えやすいです。
オオカナダモは芽が十分に伸びたところで切り取り、砂中に植えると容易に根付きます。
茎の上部の節からは盛んに枝をだし、無性繁殖をおこないます。 有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。

水草水槽のレイアウト

オオカナダモはアクアリウムの中景から後景にレイアウトすると良いでしょう。
低光量でも育成できるのでどのような場所にもレイアウトできます。
オオカナダモは繁殖力が旺盛でレイアウト水槽で育成すると、見る見るうちに水面まで達し、水槽上部からの蛍光灯の光を遮ってしまうため、他の水草に比べて早めのトリミングが望ましいです。
オオカナダモのほかにも生長の早い水草だけを集めて、水深60cm以上の水槽でレイアウトしても面白く、新緑の美しいアクアリウムになります。
水面付近で茎頂部をいっせいに前方へ向けた様は、まさに自然の状態をアクアリウムで見る様です。
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水草図鑑データ

名称 オオカナダモ
学名 Egeria densa
Egeria densa Planch
Anacharis densa
和名 オオカナダモ(大カナダ藻)
キンギョモ
別名 アナカリス
科名 トチカガミ科
原産 世界各地、日本、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、南米など
光量 弱い(20w蛍光灯X1~2本)
二酸化炭素 必要なし
水質 弱酸性~弱アルカリ性 pH6.5~8.0
硬度 軟水~硬水
水温 12~30℃
形態 有茎
栽培難易度 容易

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