水草の育て方1 (水草の種類)
ニテラは、車軸藻科シャジクモ目フラスコモ属の総称ですが、多くは学名Nitella flexilisとされる水草の事を指してニテラと呼びます。
実際にはニテラの仲間は種類が多く、フラスコモ属の仲間は日本には約50種類生息するといわれています。
その分類は非常に難しいとされています。ニテラの属名”Nitella”は、「光る(nitere)」、ellaは「愛称」で、水中で明るく光って美しいところから付けられています。
種小名”flexilis”は「ジグザグの」という意味です。ニテラは糸状の茎に針型の葉を6枚前後輪生させる沈水浮漂性水草で、根を持たないのです。
草体はスギナ状で、細胞が1列に連結してできた主軸と、連結部から放射状に出た多数の小枝からなります。
葉の先端がY字型に分れることもあります。
草色は透明感のある緑。鋸歯に似た托葉冠があります。ニテラには根がありませんが、自然界では仮根と呼ばれる、水草の根にあたるものを低床に張って生育しています。ニテラは枝先(小枝)が枝分かれする点で、シャジクモの仲間と区別が出来ます。
シャジクモは枝分かれしません。
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水草の育て方2 (水草の育成)
ニテラは比較的低光量でも育成できます。
ただし急激な水質変化や肥料低下で溶けるように枯死することから、全量の水替えなど環境の急変には注意が必要です。
水草の増やし方
ニテラは軟水・弱酸性の水槽では各茎節から側枝を次々と出し、旺盛に繁殖します。
またニテラは種子植物ではなく、花の代わりに雄器、雌器によって繁殖します。
水草水槽のレイアウト
ニテラは糸状の藻体を互いに錯綜させて繁茂する水草です。
水草レイアウト水槽でも利用され、中景から後景にレイアウトされます。
「ウィローモス」よりも細かく複雑な茂みを造り上げることから、グッピーなどの卵胎生メダカなどの産卵・育仔水槽でもよく育てられています。
稚エビや稚魚たちにとっては絶好の隠れ家となります。
エビの非常食にもなります。
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水草図鑑データ
名称 | ニテラ |
学名 | Nitella flexilis Nitella sp. |
和名 | フラスコモ |
別名 | |
科名 | シャジクモ科 |
原産 | 世界各地の熱帯~温帯、ヨーロッパ、アジア、北アメリカ |
光量 | 普通 20W×2~3本 |
二酸化炭素 | 無し |
水質 | 弱酸性~中性 |
硬度 | 軟水~中硬水 |
水温 | 20~28℃ |
形態 | 藻類 |
栽培難易度 | 容易 |
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