タチモ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:タチモタチモは温帯から寒い地域にかけて広く分布する、多年生の抽水性または沈水性の水草です。
非常に繊細な沈水葉を展開するミリオフィラムで日本でも貧栄養~中栄養な溜池、湖沼などに生育しています。
水位にあわせて沈水形、抽水形、陸生形と多様な生育形態を見せます。タチモは水上では柱状の茎を直立させ、高さ5~15cm、葉は長さ1cmで羽状に切れ込みます。
線形~羽形で、下部は対生、上部は3~4輪生。
上方の葉は切れ込まず線形です。タチモは水中では50cmほどに伸びます。
水中葉は羽状に細裂、長さ1.5~2.5cm、裂片はきわめて繊細。タチモは雌雄異株で、花は夏~初秋にかけてつけます。
タチモの花は水上葉の葉腋につきますが微小で目立ちません。
雄花の花弁は4個で長さ約2㎜、淡紅色、雄蕊8個。
雌花は短い萼筒先端に白毛を密生した柱頭を4個つけます。
柱頭は羽毛状です。雌花の花弁は早く落ちます。タチモの果実は石果で卵円形、背面に小さないぼ状突起をつけ、浅い4溝があり、長さ約0.7mm、幅約0.5mm。
冬期、陸生形のものは殖芽を形成します。
殖芽は細長く赤色、長さ6~20mm、径1.5~2mm。
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水草の育て方2 (水草の育成)

タチモは貧栄養のため池の岸辺に生育します。
栽培は容易で、生育は速いです。
適切な環境であれば水槽育成、屋外育成とも容易です。
水槽育成時には有機窒素の含まれた底床肥料を用いると良く、また光の当たる場所に植栽すると良いでしょう。
秋に茎の先端に葉が蜜集した不完全な殖芽をつくり冬越しをします。
沈水形では、一部がそのまま越冬します。

水草の増やし方

タチモは育成状態が良ければ次々に分岐するので増殖は容易です。
ピンチカットでも増殖させることが可能です。有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。

水草水槽のレイアウト

タチモの水中葉は淡黄緑色で細く全体的に繊細な感じの葉になります。
水草レイアウト水槽でも見応えがあります。
タチモは繊細で、上手く育成出来た時の美しさはすべてのミリオフィラムを凌ぐと言われるほどです。
以前は熱帯魚水槽や水草レイアウト水槽にはあまり用いられない水草でしたが、近年は小型種である点で利用されるようになり、価値のある水草といえるでしょう。
水槽で気泡を多数付けた姿は美しく、育成の醍醐味を味わえます。
ただし葉が繊細な為、ヤマトヌマエビや草食性の強い観賞魚の好餌となるので同居生物の選択は必要です。
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水草図鑑データ

名称 タチモ
学名 Myriophyllum ussuriense
和名 タチモ(立藻)
別名
科名 アリノトウグサ科
原産 日本(北海道、本州、四国、九州)、朝鮮、台湾、中国大陸、ウスリー、アムール
光量 普通 20W×2~4本
二酸化炭素 なるべく添加
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 中硬水
水温 20~28℃
形態 有茎水草
栽培難易度 容易

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