マルバオモダカ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:マルバオモダカマルバオモダカは全国各地の池沼やため池の浅水中に群生する抽水性、浮葉性の多年草です。
マルバオモダカは日本(北海道・本州・四国・九州・沖縄)、中国大陸、インド、オーストラリア、マダガスカルに分布します。マルバオモダカの葉は叢生し、水深1mぐらいまで生育できます。マルバオモダカの葉柄は長く、葉身は水面に浮上または水面から抽出し、卵形または円心形、長さ5~15cm、幅5~10cm、先端は鈍頭または円頭、基部は深い心臓形全縁、平滑、濃緑色、縦に平行脈13~19、横に平行する多数の支脈があります。
生育にともない葉形は線形・リボン状→長楕円形と変化して、成葉は卵心形・円心形で基部は深く切れ込みます。マルバオモダカの花期は7~9月。
株の基部の葉間から1~2個、高さ30~120cmの花茎が出て、上方に複集散花序をつけ、白色の小花を多数開きます。
花柄は花茎に3~6個輪生、さらに2回分岐し、長さ1~4cmの花柄のある花が咲きます。
花柄の基部には長楕円状ひ針形、鋭尖頑の苞があります。マルバオモダカの花は両性1日花で、日中開花、花径6~12mm。
萼片3、緑色、楕円形、鈍頭、長さ3~4mm、宿がく。
花弁3、白色でやや紅色、基部はわずかに黄色、倒卵円形または菱形、長さ4.5mm、縁に歯牙か明瞭で早落します。
雄しべ6、花糸は糸状、葯は淡黄色です。
心皮は6~18、半球状、花柱は糸状で長さ約2mm果実は平たい三角形、一辺の長さ3~3.5mm、花柱は宿存し、良さ約1.5mm。マルバオモダカの果実は痩果が1列に並列、痩果は茶褐色扁平楕円形、長径1~5mm、成熟後水面に落下すると、浮上して移動します。
なお、9月ごろ、水面にある花穂にむかご(珠芽・肉芽)ができ、水中に沈下して越冬します。マルバオモダカの、和名の語源は葉身の形に由来します。
漢字名は「丸葉面高」。マルバオモダカの水面に浮葉する型をウキマルハオモダカと呼び、葉が小形の型を、特にヒメマルハオモダカといいます。
マルハオモダカ属は世界に4種自生するといわれるのですが、日本にはマルハオモダカ1種のみです。
沼沢地に群生する多年草で葉は根生します。
花茎には葉がなく、花序の節部に色がつきます。
萼片3、革質、花弁3で花後しおれます。
マルハオモダカは、秋になり花穂をつけなくなると、多数の珠芽をつくります。
珠芽の形成はふつう水中に倒れるようになってからのびた花茎にできますが、ときに空中に立ったままでもできます。
珠芽は離脱しやすく、水面に落下すると、しばらく浮上した後、水底に沈下して越冬します。マルバオモダカは、熱帯魚ショップや通信販売での流通はほとんどありません。
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水草の育て方2 (水草の育成)

マルバオモダカは耐寒性が有り、種子または殖芽で越冬します。

水草の増やし方

マルバオモダカは、自家受粉による種子が花茎にできる殖芽が水中に落ちて越冬、本体は枯れます。
4~5月ごろ、種子または殖芽である珠芽から発芽し、茎の基部から多数のひげ根を泥中にのばします。マルバオモダカは夏の終わり頃から花茎の花のつく部位に殖芽をつくります。
殖芽は分離し易く水面に浮遊して、分布域を広げる役割を果たします。
このように殖芽は越冬と繁殖の役目をしています。

水草水槽のレイアウト

マルバオモダカは、池、スイレン鉢などでも育成できます。
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水草図鑑データ

名称 マルバオモダカ
学名 Caldesia parnassifolia (Bassi. ex L.) Parlat
和名 マルバオモダカ(丸葉面高)
別名
科名 オモダカ科
原産 日本(北海道・本州・四国・九州・沖縄)、中国大陸、インド、オーストラリア、マダガスカル
光量 普通 20W×4本
二酸化炭素 なるべく添加
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 軟水~中硬水
水温 20~28℃
形態 浮葉性
栽培難易度 普通

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