水草の育て方1 (水草の種類)
カタシログサは日本の湿った地面や水辺に生育する多年草です。カタシログサはハート型の葉を互生させ、「サウルルス(アメリカハンゲショウ)」に似ています。
ドタダミほどではないですが特有の臭いを持っています。カタシログサの根茎は白く土中を構走し、茎は直立して50~100cm前後、茎には数本の縦稜を持ちます。カタシログサの葉は互生して長卵形または楕円形、基部は耳たぶ状の心臓形で柄があります。
葉の先端はとがり、長さ5~15cm、幅3~7cm。カタシログサの花期は6~7月。
夏期に葉の基部から3分の2ほどが白くなり、尾状の総状花序を出して、白い花が咲きます。
花には萼や花弁がなく、またドタダミのような白い苞もありません。和名カタシログサ、ハンゲショウの由来には下記の2説が有力です。
・「半化粧」(はんげしょう)、「片白草」(かたしろぐさ)は葉の半分ほどが白くなることから。
・「半夏生」(はんげしょう)は季節の言葉で、夏至から数えて(初日算入)11日目頃の日(7月1日か2日)を「半夏生」と呼びますが、その頃に、花が咲くことから。
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水草の育て方2 (水草の育成)
カタシログサは地植えにすると茎の直径が1cmを越えてとても立派になります。
半日陰でも育ちますが、日に当てたほうが白い部分がくっきり出ます。カタシログサは水中葉で売っている場合はほとんど無いので、水槽でレイアウトに使う場合は、水上株を水中化させます。
屋外で育ったものを節ごとに切って水槽の底床へ植えておけばやがて小型になった葉が出てきます。
水中で生じた葉が3枚程度になったところで、切り離して底床へ植えなおして水中化させます。カタシログサは強めの光と二酸化炭素(Co2)の添加をする水槽なら水中育成ができ、長さ1~4cmハート型グリーンの葉を互生させます。
水上葉からは想像できないほど愛らしい、小型の水草に変身します。
光はそれほど強くなくても腋芽を出してくれます。
茎下部の葉が枯れやすく、常に5~6枚程度の葉をつけます。カタシログサはビオトープでも抽水育成ができます。
難しい場合には抽水状態で栽培するとうまくでしょう。耐寒性があります。
水草の増やし方
有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
カタシログサは水中化すると、葉が小型で薄くなります。
独特の若葉の白は出ませんが、明るいグリーンでかなり小型の水中葉を展開し、さらに草丈も10cm程度と、小型水槽のレイアウトにも使える有用な水草になります。
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水草図鑑データ
名称 | カタシログサ |
学名 | Saururus chinensis |
和名 | ハンゲショウ(半夏生、半化粧)、カタシログサ(片白草) |
別名 | |
科名 | ドクダミ科 |
原産 | 日本、中国、朝鮮半島、フィリピン、東アジア |
光量 | 普通 20W×2~3本 |
二酸化炭素 | 添加必須 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 中硬水 |
水温 | 20~28℃ |
形態 | 有茎水草 |
栽培難易度 | 普通 |
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