クリナム・クリスプス

水草の育て方1　（水草の種類）

クリナム・クリスプスはカメルーンの河川などに生育する多年生の沈水植物で、葉の縁が細かくねじれたミズスイセンです。
成長はゆるやかで育成は容易です。
クリナム・クリスプスは、クリナム・アクアティカ・ブロードリーフと呼ばれこともしばしばありますが、同じ水草です。
草丈は30cmほどになりますが、葉の幅が0.7cmほどにしかならないナローリーフタイプとは別で、ブロードリ―フタイプは葉の幅が5cmくらいあります。
高価ですが、比較的丈夫で育てやすい水草のひとつですクリナム・クリスプスは葉にシワのあるクリナム・ナタンスから変化したもので、変化種forma crispusは基本種よりー段と葉面のシワが密に深くなっています。
葉は5～10枚束生し、鋭頭長さ50～70cm。
鱗茎は白く、径2.5cm～4cm、葉は線形で肉厚、長さ50～80cm、幅2～3cm、放射状に広がります。
（鱗茎は地下茎の一種で短い茎の周囲に生じた多数の葉が養分を貯えて多肉となり、球形・卵形になったもの。）
葉の縁は強く細かく波打つのが特徴の水草です。
基本種よりやや小型で水上では葉は短く、水中では長くなります。
水草水槽での育成にも極めて丈夫です。
葉は大きくなるとややネジレながら開出し、外にそり返って、それは見事な水草です。クリナム・クリスプスは鱗茎の葉間から花茎を伸ばして、水面上に4～5花をつけた散形花序を咲かせます。
花は白で、形状はヒガンバナに似ています。
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水草の育て方2　（水草の育成）

クリナム・クリスプスの多くは鱗茎の状態で販売されています。
非常に生長が遅い水草で、藻類が付着しやすいので注意が必要です。
生長が遅いため、本来の美しい姿を見る前に育成をやめてしまう人が多いようですが本来の姿を見れば誰もが欲しくなる美しい水草です。
クリナム・クリスプスはアルジィーター、ヤマトヌマエビなどを同居させてコケ対策を行い、Co2と底床肥料を添加すれば2～3カ月で容易に美しい水草になります。
一度恨づいたら充分に育つまで植え替えをしないことがコツです。
輸送中の温度の極端な変化には弱く、真夏や真冬に入荷するものは根塊が傷んでいることがあります。
根塊が傷んでいると、数日後には溶けるように腐ってしまうことがあるので丈夫な根塊を注意して選ぶと良いでしょう。
ショップに入荷してから１～２週間経た株を入手すると安心です。

水草の増やし方

クリナム・クリスプスの増やし方は分球です。
球根を持つ水草で、大きくなるとわきから分球して増えます。
自然の中では陸上の球根植物と同じように花からも種子（子球）ができます。
花を咲かせ、結実させて実生で殖やす方法は難しいです。

水草水槽のレイアウト

クリナム・クリスプスの成長は遅いですが極めて丈夫です。
めずらしい葉の形は水草水槽レイアウトに使用すると観賞価値も高い水草です。
独特のウェーブのある細長い美を出す水草で、葉はボリュームがあり１株でも水槽レイアウトのポイントとして配置すると独特な形状で見栄えがよいです。
葉が放射状に付くため、周囲には高さのある有茎水草は値えないほうがバランスのとれた水槽レイアウトになります。
クリヌム・アクアティカ・ブロードリーフは葉の形がテープ状の水草という特徴をもっています。
葉の形がテープ状ゆえに、水草水槽レイアウトの後景や水槽の両サイドに植えられることが多いです。
テープ状という特殊な形は、水草水槽レイアウトで植えられる場所が特定の場所になってしまいますが、このタイプの水草は水草水槽レイアウトの後景に植える水草として重宝します。
バリスネリアのようにどこまでも伸び続けることはないので水槽レイアウトを維持しやすいです。
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水草図鑑データ

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