水草の育て方1 (水草の種類)
ホトニア・インフラータは湿地や沼、池などに生育している北米原産の水草です。「ホトニア」が「ミズスミレ」と呼ばれるのに対しホトニア・インフラータはアメリカミズスミレと呼ばれます。
学名の種小名のインフラータは「袋状」の意味です。ホトニア・インフラータは菊の葉に似た3~7回羽状に深裂する葉を互生させる抽水生水草で、草丈は15~20cm程度になります。
水槽で水中育成したホトニア・インフラータは、「ホトニア」と区別し難いほど良く似ています。
ですが同一条件下で育成すると、「ホトニア」よりホトニア・インフラータの方が小羽片のの幅がわずかに広いことで見分けることができます。
また、ホトニア・インフラータはヨーロッパ産の「ホトニア・パルストリス(Hottoniapalustris)」としばしば混同されていますが、ほとんどは国内及び東南アジアで栽培されたトニア・インフラータであるようです。
ホトニア・インフラータは花茎が極めて大く、袋状で空気袋となっていて浮力があり、その上端部に小さな集合花をつけることで見分けられます。
ホトニア・インフラータの花は赤紫色です。ホトニア・インフラータは熱帯魚ショップではたいてい水上葉が市販されています。
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水草の育て方2 (水草の育成)
導入時の環境変化には弱い面がありますが、一旦水槽の環境に慣れてしまえば特に難しい水草ではありません。
成長スピードはやや速いです。
水温を15~20℃と低めに保つと、本来の一風変わったギザギザ葉を見せてくれます。
低水温を好み、高温には弱いので30℃を超えないように気をつけましょう。
二酸化炭素(Co2)を添加し、光と肥料をたくさん与えたほうがよく育ち、条件が良ければ脇芽が出て、群落ができます。
水質や光量等の条件が合わないと、急に溶けてしまう場合があるので注意が必要です。
水草の増やし方
有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。こうしてどんどん増やすことができます。
「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
草丈は15~20cmですが程度トリミングをすると前景用にも使える有茎水草です。
群落としてレイアウトすると良いでしょう。
しかしレイアウト水槽で美しい水中葉を育成するのはかなり難しいかもしれません。
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水草図鑑データ
名称 | ホトニア・インフラータ |
学名 | Hottonia inflata |
和名 | アメリカミズスミレ |
別名 | |
英名 | フェザーフォイル |
科名 | サクラソウ科 |
原産 | 北米(ニューイングランド、ニューヨーク、フロリダ南部、テキサス西部、北ミズリー、イリノイ、インディアナ、オハイオ) |
光量 | 普通 |
二酸化炭素 | 普通 |
水質 | |
硬度 | |
水温 | 15~20℃ |
形態 | 有茎 |
栽培難易度 | 普通 |
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