水草の育て方1 (水草の種類)
アオイゴケはヒルガオ科の一属の匍匐性多年草です。
小型の多年草で、熱帯・亜熱帯に数種が分布しています。
日本でも南西部にアオイゴケが自生しており,匍匐(ほふく)茎をのばしよく分枝して地表をおおうので芝生代りに栽培されます。
関東より西の地域なら枯れずに常緑となります。アオイゴケの葉は腎形でやや抑頭または心臓状円形で全線。
葉柄は1~4cm。葉身の径1~1.5cmで濃緑色。
無柄または単柄、黄色で径3mm位で小さいです。
アオイゴケの茎は糸状で細く、各節から根を下ろします。
全草有毛。アオイゴケの花は葉腋に単生。
花冠は鐘形で等より短く浅く、5裂します。
初夏のころ、直径5mm弱の黄白色の目立たない花を地上すれすれに咲かせます。アオイゴケの別名がピグミーバイオレットですが、葉形がスミレの葉の形ににており、小さいことからつけられた愛称です。芝生代わりに植えられる丈夫な多年草ですが、学問的にはまだ謎が多く、帰化植物のカロリナアオイゴケと混同されています。日本にも分布するグリーンの葉を付ける「ディコンドラ・ミクランサム(和名:アオイゴケ)」、ミクランサムに似たアメリカ原産の「ディコンドラ・カロリネンシス(和名:カロリナアオイゴケ)」、葉の表面が細かい毛で覆われて銀白色に見えるウルグアイ原産の「ディコンドラ・セリケア」の3つが普及しています。
銀色の葉をしたディコンドラ・セリケアは柔らかい毛に覆われてシルバーリーフプラントとも呼ばれています。アオイゴケは湿った場所に自生している植物ですが、熱帯魚店では水草として販売されていることが多いです。
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水草の育て方2 (水草の育成)
アオイゴケは、水中では全く生育ができず、完全に水没させると、すぐに葉や茎が腐り始め、完全に枯れてしまいます。
根の部分だけが水に浸り、葉の部分が水面上に出ているような状態なら、枯れることなく育つので、アクア・テラリウム内の水際などに植える種物として使うとよいでしょう。アオイゴケは、水上栽培では日当たりのよい所を好みます。
アオイゴケの耐寒温度は0度ぐらいで、暖地では庭植えで越冬可能です。
水草の増やし方
アオイゴケは、株が増えたら株分けして増やす事ができます。有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
アオイゴケは湿った場所に多く見られる植物で、本来水草ではないですがパルダリウムやアクアテラリウムに用いることができる小型植物です。アオイゴケは園芸用のグラウンドカバーとして、植えられることがあります。
吊り鉢にしておくと1m近く長くなって下に垂れ下がります。
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水草図鑑データ
名称 | アオイゴケ |
学名 | Dichondra micrantha Urb. |
和名 | アオイゴケ |
別名 | ピグミーバイオレット、ダイコンドラ、ディコンドラ、シルバーリーフプラント |
科名 | ヒルガオ科 |
原産 | 日本(本州南西部、四国南部、九州)、朝鮮南部、台湾、中国大陸、熱帯アジア、ニューカレドニア、北米南部、メキシコ、中米、ウルグアイ |
光量 | 普通 20W×3~4本 |
二酸化炭素 | 不要 |
水質 | 弱酸性~中性 |
硬度 | 軟水~弱硬水 |
水温 | 20~28℃ |
形態 | 有茎水草 |
栽培難易度 | 普通 |
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