水草の育て方1 (水草の種類)
アメリカハンゲショウはサウルルスとも呼ばれ北米の湿地帯に分布する水草で、ハート形の葉を対生させます。
北米大陸に自生し、北はカナダにも分布しています。
アメリカハンゲショウの草丈は1mを越す場合もあります。
アメリカハンゲショウも一種の薬のような芳香があります。
アメリカハンゲショウの和名は日本のハンゲショウに極似していることからアメリカハンゲショウ、またトカゲノシッポとも呼ばれています。
日本に自生するハンゲショウと同属で、外見が良く似ていますが、ハンゲショウはアメリカハンゲショウよりわずかに小型です。
アメリカハンゲショウの方が大型になり、花穂もより長大でドクダミのような白い苞はなく、またハンゲショウのように葉に白化部が生じないことで区別できます。
抽水育成すると、太い茎を上方に成長させ、長さ15cm程度の大きなハート状葉の葉腋に、白色の穂状集合花を咲きます。アメリカハンゲショウの水中葉はアヌビアス・ナナに似たハート型で柔軟な葉、色はグリーン~ライトグリーンになります。
水槽育成したアメリカハンゲショウは、水上葉と比較して小型になります。
熱帯魚ショップでは葉長が10~15cmもある水上葉が市販されています。
市販されるアメリカハンゲショウの多くは、抽水育成した若株です。
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水草の育て方2 (水草の育成)
アメリカハンゲショウは水中育成ができ、幅広い水質に適応し、文夫で育て易いです。
アメリカハンゲショウは屋外での越冬も可能な水草です。
アメリカハンゲショウはドクダミ科の中では最も水槽栽培に適しており、弱アルカリ性~弱酸性で育成できます。
市販されているアメリカハンゲショウは10~15cmもある大きな葉を持つ水上型で、一見、水中葉になりそうもないですが、時間をかけて栽培すると小型の水中葉をつくります。
購入した水上葉を水槽育成するには、新葉を残して他の葉は切除し、無駄な根茎も切除して底床に差し込めば良いです。
光量を強めにして二酸化炭素(Co2)を添加しましょう。
水温は低めがよく、27℃以下を保つとよいでしょう。
当初は肥料分をほとんど必要としません。
1~2週間後には、小さな水中葉を出し、ゆるやかな成長を始めます。
アメリカハンゲショウは、育成初期の成長が極めてゆるやかなため、水中葉が4~5枚伸びるまでに1ヶ月程度かかりますが、草全体が水中葉化すると非常に丈夫になります。
その後は節間を長くすることから成長が早まり、小型水槽では短期間で水面に達し、そのまま水上へ伸び上がってしまいます。
葉が大きくなるときは、草を抜いて根を傷めると小さな葉を維持できます。
低光量下では、長さ2~4cmのライトグリーンの葉を密に付け、成長するに従って節間を長くして上方に伸び上がるようになります。
アメリカハンゲショウの良さは、幅広い水質に適応することです。
軟水~中硬水、弱酸性~弱アルカリ性、水温は19~29℃に適応できます。
しかし、急激な水質の変化は、葉が溶けるように枯れてしまうので、避けしましょう。
手を掛けないで育てるなら、底砂や濾過槽にサンゴ砂を少々混ぜた中性~弱アルカリ性水槽が良いです。
水替えをあまりしない窒素分の多い水槽ならあえて肥料添加をする必要はありません。
水替えを時々行なう水槽や、セットして間がない水槽では、肥料添加が必要になります、
一部の肥料成分が欠落すると、葉面に葉脈に沿ったグリーンの斑が入ることが多いです。
水草の増やし方
アメリカハンゲショウの増やし方は節毎の挿木をすれば、葉腋から側枝を出し、容易に増やすことができます。 有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
アメリカハンゲショウは、レイアウトの流れを作り出す前景用の種類でロベリア・カーディナリスと同様の効果があります。
水中葉は、比較的緩やかに育っていくので、大型水槽の前景用の水草として使用されることが多いです。
アメリカハンゲショウはアクアリウム水槽で、草丈を5cm程度にするよう、トリミングを繰り返すことで前景草として使用します。
前景用として小型の形状をキープするには水中と底床中の肥料分をなるべく少なくし、葉が大きくなる兆候があれば挿し直しを行い、根をある程度傷める必要があります。
市販の砂利クリーナなどで底床内の窒素分を吸い出すようにして、底床中の肥料分を少なくし、液肥の使用を避けることによって草姿を小型に保つことができます。
アメリカハンゲショウは底床添加肥料を十分に含んだ底床では植えたまま放置すると葉が大型化し、十数本をまとめ植えすることで、アヌビナス・ナナのような、美しいライトグリーンの区画をつくることができます。
草丈を10~20cmに成長させたものは、数本を用いることで、どの水草ともよく合い、水槽に変化をもたらすことを目的として、レイアウトすることができます。
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水草図鑑データ
名称 | アメリカハンゲショウ |
学名 | Saururus cernuus. |
和名 | トカゲノシッポ アメリカハンゲショウ |
別名 | サウルルス サウルス |
英名 | リザードテール |
科名 | ドクダミ科 |
原産 | 北米、北アメリカ |
光量 | 強い 20w蛍光灯X3~4本 |
二酸化炭素 | 普通 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ 性●硬度 軟水~中硬水 |
硬度 | |
水温 | 16~30℃ |
形態 | 有茎栽培 難易度 容易 |
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