水草の育て方1 (水草の種類)
コカナダモは日本にも帰化し湖沼、河川、水路などの浅水域に群生する沈水性の多年草です。現在はほとんど全世界に分布していて、かなりの奥地や辺境にまで広がっています。
低温によく耐え、日本在来種が枯衰する冬期にもそのまま越冬でき、在来種が発芽する前に、すでに繁殖しているため、生活圏を拡げ問題となっています。
コカナダモは貧栄養湖にも富栄養湖にも生育するので在来種のクロモと交替しながら、急速に日本各地に分布を広げています。コカナダモの茎は細く円柱形、長さ20~50cm、節から白色の根と枝をだし無性(栄養)繁殖します。コカナダモの葉は茎に2~4輪生します。
暗緑褐色、線形、鋭頭、微鋸歯緑。
通常葉はよくネジレるのですが、冬基はネジレが少ないです。コカナダモの花期は5~10月。
雄株の葉腋に1個の雄花を包む無柄の苞鞘を単生。
成熟すると開裂して雄花は離脱し浮上します。コカナダモは昭和の初めにアメリカから実験用に輸入したものが逸出帰化したものです。
雌雄異株で、日本に帰化しているものは雄株だけです。和名は茎葉が「オオカナダモ」より,小形であることに由来し、漢字名は「小加奈陀藻」です。類似種の見分け方オオカナダモは輪生葉の数が普通4、葉の長さ20㎜から30㎜、葉の幅3㎜から6㎜、明瞭な鋸歯で、葉のよじれは少なく折れにくい。花雄花は3から4㎝の柄を3個水面に出し、白色花を開く。がく片3、花びら3、おしべ9コカナダモは輪生葉の数基部3、稀に2、4、葉の長さ10㎜から15㎜、葉の幅1.2㎜から2.0㎜、不明瞭な鋸歯、葉はよじれてやや硬く、折れやすい。花雄花は葉腋に1個、わん状の包鞘から水面に飛び出して開花する。クロモは輪生葉の数4~7、稀に2、3、8、9、葉の長さ10㎜から20㎜、葉の幅1.5㎜から2.5㎜、明瞭な鋸歯、葉は反り返り、硬質で折れやすい。
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水草の育て方2 (水草の育成)
広い範囲の水質環境に適応します。
水草の増やし方
コカナダモは繁殖力が強く、切れ藻によって分布域を広げます。
河川や池などを覆いつくし各地で害草として扱われることがあります。有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。
水草水槽のレイアウト
コカナダモはアクアリウムでは数本から十数本をまとめ植えすることで、中景から後景として使用できます。
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水草図鑑データ
名称 | コカナダモ |
学名 | Elodea nuttallii |
和名 | コカナダモ |
別名 | エロデア・ナッタリイ |
英名 | ウォーターウィード |
科名 | トチカガミ科 |
原産 | 北アメリカ北東部 |
光量 | 普通 20W×2~4本 |
二酸化炭素 | なるべく添加 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 中硬水 |
水温 | 15~28℃ |
形態 | 有茎水草 |
栽培難易度 | 容易 |
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