水草の育て方1 (水草の種類)
ネジレモはスクリュー・バリスネリアとも呼ばれる、琵置湖に自生している日本を代表する水草として有名です。
ネジレモの名のとおりスクリュー状に葉がねじれていることが大きな特徴の水草です。
琵琶湖とその水系にあたる宇治川、淀川または人工的に琵琶湖から水路によって引き入れた疎水の及ぶ京都市内の流水路や、加茂川下流域に自生する沈水性多年草で、通常は水底の砂泥に根を張り、水深1~6m位までの水域に見られます。
渇水期にも水の絶えない小川や水路では20cm程度の水深でも揺らめいて群生しています。ネジレモは水中に5~15枚位の葉を叢生します。
草丈は30cmを超えて巻きが良く、非常に美しい水草です。
葉は緑色または黄緑色で、長さ20~60cm、幅5~8mmくらい、平行脈3~5、鈍頭。上部に微妙に鋸歯があり、やや軟質です。
葉のネジレは水の浅い場所ほど強く、草丈も短いですが、これは、水深、光、波浪などへの適応の結果と考えられています。
ネジレモは雄株と雌株に別れています(雌雄異株)。
ネジレモは、「バリスネリア・アジアティカ(Vallisneria asiatica)」「バリスネリア・ナタンス(Vallisneria natans)」の変種ですが、独立種と考える人もいます。
これらの原種とは、葉が強くらせん状にねじれる点が異なります。
ネジレモと良く似た種類にコークスクリュー・バリスネリアがあります。
アメリカ原産のスクリュー・バリスネリアとは別種の水草です。
九州などで温泉熱を利用した温水栽培が行われ、水草ファームでの栽培品が熱帯魚ショップなどで販売されています。
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水草の育て方2 (水草の育成)
ネジレモの育て方は一般的な軟水の水槽でpH5.0~7.8、水温は32℃でも育てることができます。
ただし低温に慣れたネジレモでは水槽内で育成すると、高水温では枯死することがあります。
夏場は二酸化炭素(Co2)を添加して、光量を強くするとよいでしょう。
熱帯魚ショップには太陽光で育成されたネジレモが販売されています。
ネジレの美しい個体が数多く入荷していますが水槽内ではネジレが弱くなってしまう場合があります。
市販されるものは、10~20cm程度の、らせん状で、幅0.5~0.8cmダークグリーンの葉を付けていますが、この状態を水槽内で維持するのは難しいです。
水草ファーム等では太陽光で栽培されているのに対し、水槽での光源はほとんどが蛍光灯で、明るさが非常に減少するためです。
低い水温で光量を多くするとねじれが美しい容姿を維持できます。
ネジレモを水草レイアウト水槽に植えた当初は10~15cm程度の螺旋の強い葉を付けていますが2ヶ月を過ぎ、十分な根張りをした頃から、次第に螺旋の弱い長い葉を出し始めます。
これは比較的低光量下で起る現象で、その環境条件に適応するための形状変化です。
更に育成を続け、約1年を経過する頃から、再び10cm程度の螺旋の強い美しい葉を出し始めます。
これは、ネジレモが完全に水草水槽の環境に定着して、水槽化されたためです。
ネジレモは藻類が付着しやすいので、二酸化炭素(Co2)添加により成長を早くするとよいでしょう。”
光量は強目の方が良いです。
水草の増やし方
ネジレモの増やし方は簡単です。 水槽では高温は好まない水草ですが、丈夫で底床に栄養分が豊富だとランナーをだし、節々から新芽をだして繁殖します。
水草水槽のレイアウト
ネジレモは美しい螺旋が特徴の珍しい水草です。 バリスネリアの仲間としては葉の長さが20~30cm程度と短めであるので、水草レイアウト水槽では中景の水草として使用できます。 ネジレモは、水草レイアウト水槽に変化を求める場合に大変有効です。 特にディスプレー目的のアクアリウム水槽には非常に良く用いられています。
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水草図鑑データ
名称 | ネジレモ |
学名 | Vallisneria natans var. biwaensis Vallisneria asiatica var. biwaensis Vallisneria spiralis var. biwaensis |
和名 | ネジレモ (捩れ藻)、シャミセンモ |
別名 | スクリュー・バリスネリア |
科名 | トチカガミ科 |
原産 | 日本(琵琶湖) |
光量 | 強い (20w蛍光灯×2~4本) |
二酸化炭素 | 普通 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 (pH 6.5~7.2) |
硬度 | 中硬水~硬水 |
水温 | 18~28℃ |
形態 | テープ状 |
栽培難易度 | 容易 |
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