水草の育て方1 (水草の種類)
ノチドメはもともと日本の水田や湿地帯にも自生している多年草です。
湿った道端や田のあぜ道でよく見かけます。
湿った場所に好んで生育している値物ですが、水中育成が可能なことから、水中葉の栽培種か輸入されます。ノチドメは漢字では「野血止」と書きますが、これはノチドメの葉を止血剤として用いたことから名付けられた名前です。学名Hydrocotyle maritimaですが、ハイドロコタイル・マリチマやヒドロコテイレ・マリティマと呼ばれています。
マリチマやマリティマは「海浜の」といった意味です。ノチドメの茎は細く地面を這い、多少分岐して地面を覆うように生育します。
葉身の径は1.5~3cm茎の先の方が斜めに立ち上がり、葉の切れ目はやや左右に開きます。
普通葉の下面の脈上時に上面にもまばらに長い毛があります。花茎は葉より高く、先端に小球状の花をつけます。
花をつける柄は葉柄より短く花序は葉の下にあります。
花期は6月~9月で、葉は冬に枯れます。ノチドメは「アマゾン・チドメグサ」を一回り小さくしたような水草で、葉の形は「ハイドロコタイル・アクティカ」に似ています。
「オオチドメ」にも似ていますが、葉縁が5~7に深く切れ込み、逆に花茎は「オオチドメ」ほどに長くなりません。
葉面光沢は「オオチドメ」ほどではありませんが、鮮緑色が美しい水草です。
葉が同じようなものに「ヒメチドメグサ」があるがノチドメの葉身の脈上に上面下面にまばらに長毛があります。
また、花序は葉柄より短く花序は葉の下につくので区別できます。ノチドメは1990年代に入ってヨーロッパから輸入されるようになりましました。
現在も流通量は少ないですがコンスタントに入荷しています。
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水草の育て方2 (水草の育成)
ノチドメの育成はやや難しく、枯れやすいので、二酸化炭素の添加を必ず行い、明るい照明を当て、適切な水質で育成します。
水質を弱稜性~中性、軟水~弱硬水に保つとよいでしょう。
コケの発生に注意しながら、液肥を投与すると効果的です。
糸状のもが付着する場合にはヤマトヌマエビなどを入れると良いです。
水草の増やし方
ノチドメの増やし方は、伸びすぎたら適当なところで切り取り、別の場所に植えるだけで殖えます。もとの株からも水中葉を伸ばすので、こまめなトリミングを繰り返すと、アクアリウム水槽一面を覆うほどまでに殖えます。
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水草水槽のレイアウト
ノチドメは前景に使用できる水草です。
ノチドメは、多くのレイアウトで他の水草とも良くマッチし、日本式アクアリウムでは、流木や岩石によく似合います。
前景草としてまとめ植えすると良いでしょう。
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水草図鑑データ
名称 | ノチドメ |
学名 | Hydrocotyle maritima Honda Hydrocotyle maritima Hydrocotyle wilfordi |
和名 | ノチドメ |
別名 | ヒドロコテイレ・マリティマ ハイドロコタイル・マリチマ |
科名 | セリ科チドメグサ属 |
原産 | 日本(本州・四国・九州)、朝鮮半島、中国 |
光量 | 強い (20w蛍光灯×3~4本) |
二酸化炭素 | 必ず添加 |
水質 | 弱酸性~弱アルカリ性 |
硬度 | 中硬水 |
水温 | 12~28℃ |
形態 | 有茎 |
栽培難易度 | 難しい |
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