ハイグロフィラ・ポリスペルマ

スポンサーリンク

水草の育て方1 (水草の種類)

水草:ハイグロフィラ・ポリスペルマハイグロフィラ・ポリスペルマは池沼や河川などに生育する沈水~湿生植物です。
ハイグロフィラの仲間は多いですが、単にハイグロフィラ、あるいはハイグロと言えばハイグロフィラ・ポリスペルマを指すほど基本となるポピュラーな熱帯魚用の有茎水草として知られています。
1947年にヨーロッパに紹介されました。
名前のハイグロフィラは「湿地の有茎草」の意味です。ハイグロフィラ・ポリスペルマはライトグリーンの美しい葉を対生させる有茎水草です。
とても丈夫な水草で、入門用として扱われることが多いです。
比較的幅広い環境に耐える丈大な性質をもち、成長が速いことから、水質がまだ安定していないセット直後の水槽に植えるスターティング・プラントとしても適しています。ハイグロフィラ・ポリスペルマの茎は細く1.5~2.Omm位、角張り、やや木質で、通常、地上茎は横に這い、節から下根を出します。
茎の上部は直立か斜上し、節からよく分岐して葉を出します。ハイグロフィラ・ポリスペルマの葉はパールグリーンか茶色味がかる緑色で対生し、長楕円状卵形か倒卵形で、長さ2.5~5cm、幅1~1.5cm、鈍頭で基の部分はクサビ状に細くなり、やや翼がかり無柄にみえます。ハイグロフィラ・ポリスペルマは水上葉とくらべて水中葉はやわらかく、また大きさもかなり大きくなります。
水中では茎は直立し、やや大型で葉は長く幅が狭くなります。
鮮やかな緑色で茎の丈夫は赤みを帯びることがあります。
細長く薄い水中葉は明るい緑色をしていて、とても美しいです。水上の茎の上部に、唇形のパールブルーの花が咲きます。
水槽では花を見ることが稀です。熱帯魚ショップで市販されているのは水上葉が多いですが、水槽に植えるとすぐに水中葉になります。
入荷したばかりのハイグロフィラ・ポリスペルマの葉はあざやかなグリーンに染まり丸みを帯びています。
水中育成すると、徐々に葉は細長くなリライトグリーンに変化します。
ハイグロフィラ・ポリスペルマをアマゾンで探す
ハイグロフィラ・ポリスペルマを楽天市場で探す

水草の育て方2 (水草の育成)

ハイグロフィラ・ポリスペルマは有茎水草の中で最も一般的な水草です。
丈夫で広い適応範囲を持つ美しい水草です。また、成長も早いです。
成長が早いことから、スターティングプランツとして最適です。
市販されている水上葉を1本ずつ植えると、2~3日で水中葉を伸ばし始め、2~3週間で水面まで達します。ハイグロフィラ・ポリスペルマは肥料の不必要な水草と思われがちですが、長期育成を考えると、やはり定期的な追肥は必要となります。
肥料不足になると茎が細くなり、貧弱な姿になってしまいます。
環境が合わなかったり、肥料が不足すると、葉が白くなったり生長が止まることがあります。
液肥、底床添加肥料のどちらも有効で投与するとすぐにグリーンは回復します。二酸化炭素の添加はまったく必要なく、逆に二酸化炭素の添加を十分に行っている水槽で育てると、栄養状態が良くなり過ぎて巨大化します。
二酸化炭素を補給しすぎると節間が長くなり、見かけが悪くなるので注意します。
あまり育成環境がよいと、すぐに巨対化し、レイアウトの美しさが損なわれやすいため、ハイグロフィラ・ポリスペルマを美しく育てるには、二酸化炭素(Co2)の添加を少なめに抑え、栄養分を控えめにすることがコツです。

水草の増やし方

成長したハイグロフィラ・ポリスペルマは、差しもどしを行えばすぐに新芽を出すようになります。有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。

水草水槽のレイアウト

ハイグロフィラ・ポリスペルマは後景として使われることが多いですが、頂葉から4~5cmを短く切って植えることによって成長を遅らせ、前景として用いることもできる水草です。
頂葉から10cmほどを切り取って植えると、生長が早く、後景向きで後景用にまとめ植えとしてレイアウトすると見栄えが良いです。
ハイグロフィラ・ポリスペルマの水中葉の群落レイアウトはとても見事な水槽になります。
頂葉から4~5cmくらいを切り取って植えると生長が遅く、前景~中景向きとなります。
丈夫で小さな水槽でもアレンジしやすく育てやすいです。
ハイグロフィラ・ポリスペルマをアマゾンで探す
ハイグロフィラ・ポリスペルマを楽天市場で探す

水草図鑑データ

名称 ハイグロフィラ・ポリスペルマ
学名 Hygrophila polysperma
=Justica polysperma
=Hemiadelphis polysperma
和名
別名 ハイグロフィラ
ハイグロ
科名 キツネノゴマ科
原産 インド、バングラディシュ、タイ、スリランカ、東南アジア
光量 普通 20W蛍光灯 2~4本
二酸化炭素 必要なし
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 中硬水
水温 18~30℃
形態 有茎
栽培難易度 容易

ハイグロフィラ・ポリスペルマをアマゾンで探す
ハイグロフィラ・ポリスペルマを楽天市場で探す

この水草のディスカッション この水草のディスカッションにご利用ください。また、追加情報などがあればぜひお知らせください。

タイトルとURLをコピーしました