イチョウウキゴケ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:イチョウウキゴケイチョウウキゴケは全世界に広く分布し、日本の全国各地の水田や池沼の水面に群生して浮漂生活するほか、水湿地の泥土上にも群生する小形の1年草です。
現在、日本では希少種になってしまい、地域に拠ってはレッドデーターブックに記載されています。イチョウウキゴケは小形のコケで、葉状体はややふくらんでスポンジ状、外形はイチョウの葉に似て扇状半円形、左右の長さ10~15mm、前後の幅4~10mm、厚さ0.1~0.2mm、縁は鈍頭、表面濃緑色または帯古緑色、ときに多少赤みをおびます。
裏面は紫紅色です。
表面は丸みをもち、気孔が分布、縦に数条の亀裂かあります。
亀裂は2叉状に起こり、中央部の亀裂が特に深く、半円形以上になるとほぼ左石相称に2分裂して2個体になります。
浮揚性の葉状体の裏面には、紫色のリボン状で柔らかく、縁に徽鋸歯がある長さ5~15mmの鱗片が多数下垂して仮根のように見えます。
泥上上に生育するものは鱗片が小さく、白色の仮根か多数生じます。イチョウウキゴケの葉状体の断面は数層の気室があり、各気室の境は1層の細胞からなります。
また、気孔は単純で小さいです。イチョウウキゴケは雌雄異株、まれに雌器・雄器か葉状体中に埋もれて生じます。
胞子体は葉状体の中央部に埋没して生じるか、胞子は暗褐色で球状、径約50μあります。イチョウウキゴケの和名の語源は、葉状体の外形かイチョウの葉に似ている浮水性のコケの意に由来します。
漢字名は銀杏浮苔。
別名にはムラサキイチョウゴケ、イチョウウキクサ、イチョウモなどかあります。学名の”Ricciocarpus natans”は、Riccia(属名)+carpon(果実)の組み合わせで、子嚢の形がRiccia(リシア)に似ているためです。種小名”natans”は、「水に浮かぶ」という意味です。イチョウウキゴケの他に水田に浮くコケの仲間に「ウキゴケ」があります。
これは葉状体の幅が細く0.5~1mmで規則的に二又状に分枝しますが、イチョウの葉のようになりません。
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水草の育て方2 (水草の育成)

イチョウウキゴケは湧水のある池や水田に浮遊する浮草です。
湿った地面に生えることもあります。
「ウキゴケ」と一緒にあることが多いです。
胞子で越冬します。イチョウウキゴケは水槽育成が可能ですが、高光量が必要です。
水槽内では栽培が難しく、いつのまにか消滅していることがあります。
低光量ではうまく育成できないことから、ビオトープ向けと言えるでしょう。
高光量でも増えすぎないので、間引く手間がかからない浮草です。

水草の増やし方

イチョウウキゴケは、強光下では、葉は長さ1cm幅が5mm程度で、幅が広く半円形以上になるとほぼ左石相称に2分裂して2個体に分離して増殖します。

水草水槽のレイアウト

イチョウウキゴケは水槽では浮かべて育成します。
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水草図鑑データ

名称 イチョウウキゴケ
学名 Ricciocarpus natans
和名 イチョウウキゴケ、イチョウゴケ、ムラサキイチョウゴケ、イチョウウキクサ、イチョウモ
別名
科名 ウキゴケ科
原産 日本(北海道・本州・四国・九州・沖縄)、世界各地
光量 普通 20W×4本
二酸化炭素 不要
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 中硬水
水温 18~28℃
形態 浮草
栽培難易度 難しい

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