ニムフォイデス・インディカ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:ニムフォイデス・インディカニムフォイデス・インディカ(Nymphoides indica (L.) Kuntze)は和名をガガブタとして知られている水草です。日本にもため池に原生するリンドウ科(若しくはミツガシワ科) の水生多年草の水草で、本州~九州に分布しています。
浮葉性多年草で、自然の状態では浮葉を形成して自生しています。
ニムフォイデス・インディカは池沼やため池、水回、水路などに生育する浮葉植物ですが、池が干上がると陸生形で生き延びることができます。また耐寒性も有り、殖芽で越冬します。ニムフォイデス・インディカは夏から秋にかけてできる殖芽という器官の形態がバナナの房に似ているのが大きな特徴です。
近頃はバナナの房のような殖芽が注目され非常に人気が高い水草です。似た特徴を持つ水草に「ババナプラント(Nymphoides. aquatica (Gmelin) Kuntze)」があります。
ニムフォイデス・インディカは「バナナプラント」の仲間ですが、「バナナプラント」よりバナナの房のような殖芽がかなり小さいです。
ちなみにニムフォイデス・インディカの和名がガガブタと呼ぶのに対し「バナナプラント」は「ハナガガガブタ」といいます。
バナナの房のような殖芽だけでなく花も似ています。ニムフォイデス・インディカは通常は細長く伸びた茎の先に浮葉を1~ 3枚ほどの葉をだして生育していますが水中葉も作る水草です。
葉の柄は長い茎で1~ 2cmくらいあります。
葉の形は円状の心臓形で基の部分は深く裂けていて両縁は狭く開き僅かに波打っています。
径は7~ 20cm位あり緑色葉を水面に浮かべ、地下には根茎があります。
葉に近い茎に節ができ、集散花序や数枚の葉、殖芽をつくります。ニムフォイデス・インディカは水面に浮き葉を出しますが、浮葉の表面は光沢があり緑色です。
浮葉には根元からでる葉柄につく浮葉と水中茎の途中からでる短い葉柄につく浮葉とがあり、浮葉の形は卵円形で径7~15cmほどです。
花序は水中茎につく葉の基部にでき、葉が花序を水面上に浮かせる役割をしています。ニムフォイデス・インディカは夏から秋に2cm程の花弁上に毛のある中心が黄色の白い花を咲かせます。
花期は7~10月で、花は1日花です。
花は、ニムフォイデス・インディカの方が「バナナプラント」と比較してフリンジが有って繊細な花です。
「ヒメシロアサザ」の花とも非常に似ていますが、ニムフォイデス・インディカの花は径1.5cm内外、花弁の裂片の内側に長い毛があるのに対し、「ヒメシロアサザ」は径0.8cm内外、花弁の裂片の内側に毛はなく、縁に短い毛があり全体に小形です。和名のガガブタの語源は、葉の形が鏡の蓋に似ていることに由来すると言われています(カガミノフタ→ガガブタ)。
漢字では鏡蓋と書いてガガブタと読みます。
ガガは影の転訛で鏡の意味です。
別名でイカリモ、オトコジュンサイともいいます。
中国名では金銀蓮花といいます。
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水草の育て方2 (水草の育成)

ニムフォイデス・インディカは夏~初秋に花をつけますが、花柱の長い株と短い株があります。
果実は径4cmほどのほ球形で、熟すると果皮がくずれ、種子が浮上し散布がおきます。
水面の近くまで葉が伸びたすぐにトリミングしましょう。
秋に水中茎に付いた浮葉の基に太く短いイカリ状の根をもつバナナ状の殖芽をつくります。
これと水底にある根茎で越冬します。鉢植えでのガガブタの育て方は、鉢ごと水につけ、 葉が水面に浮くように水位を調節します。
戸外でのガガブタの育て方は、日当たりの良い場所で育て、元肥を施します。
浅めに植え込むか水位を調節し 葉が深く沈み過ぎないようにします。種子は泥中で7年以上寿命をもつことが知られています。

水草の増やし方

ニムフォイデス・インディカの増やし方は殖芽です。
異なる株が一つの池に一緒に生育しないと結実しません。

水草水槽のレイアウト

ニムフォイデス・インディカは、バナナの房のような殖芽という器官が注目され人気の水草ですから、やはりバナナの房を見せる水槽レイアウトが楽しめます。
入荷して2週間ほどで2~3枚の葉を伸ばし草丈も5cm程度伸びます。
水草レイアウト水槽では水面の近くまで葉が伸びると浮葉になってしまうので、水面の近くまで葉が伸びたすぐにトリミングしましょう。
バナナ状の殖芽を観察するには根を植えて水面から眺めるのもおすすめです。
水草レイアウト水槽だけではなく、ガラスの器に浮かべて「バナナの房」をじっくり観賞しても面白いです。
太い根を錨状につけ独特の形をした殖芽ができるので、これをガラス容器に入れて観賞します。
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水草図鑑データ

名称 ニムフォイデス・インディカ
学名 Nymphoides indica (L.) Kuntze
和名 ガガブタ
別名 オトコジュンサイ
和製バナナプラント
ガガブタ
イカリモ
金銀蓮花
英名 floating heart
科名 リンドウ科 ミツガシワ科
原産 日本(本州・四国・九州)、アフリカ、アジア、オーストラリア、シベリア
光量 弱い
二酸化炭素 普通
水質 弱アルカリ性~弱酸性
硬度 軟水~中硬水
水温 17~28℃
形態 浮葉性多年草
栽培難易度 普通

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