ミズスミレ

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:ミズスミレミズスミレは水辺に生育する沈水~湿生植物です。
通常、沼や池に生育します。ミズスミレの茎は斜上し、葉は羽形で全裂、対生~3輪生し、長さ1.5~2cm。ミズスミレは水上では葉は灰緑色、水中では明緑色です。
葉は披針形、全裂奇数羽状で対生または互生、時に3輪生。
葉身の長さ4~6cm、幅3~4cm浅緑色です。
小葉は先端が鋭くとがる針状線形で、対生です。葉形など外見に変化はないですが、色合いは水中葉になると変色していきます。
水上葉は濃いグリーンでところどころ白が入るのですが、水中葉に移行すると鮮やかなライトグリーンになります。ミズスミレの茎は太さ約1.5~2mmでよく分岐します。
下部の節より下根し、這うように茎を伸ばし、上部は乱立または鈍上します。
茎の上部より細長い花茎をだし、その項部に2~3段の総状花序をつけます。3~7回羽状に深裂する葉を互生させる抽水生水草です。
ミズスミレの花は水上で赤紫色の5弁5等片の花が咲きます。単にホトニアと言えば多くはミズスミレを指しますが、まれに「ホトニア・インフラータ」を指すこともあります。ミズスミレは一部で混同されており、「Hottonia palustris Syn. Proserplnaca pectinata」を「ホトニア(ミズスミレ)」と呼び、ミズスミレ(Hottonia palustris)をアメリカ・ミズスミレと呼ぶ場合もあります。
(さらには「ホトニア・インフラータ」をアメリカ・ミズスミレと呼んでいる場合もあります。)ミズスミレ(Hottonia palustris)は「Hottonia palustris Syn. Proserplnaca pectinata」と殆ど同一型になり、水中育成したものは殆ど区別することができません。
両者を同一条件下で育成すると、ミズスミレ(Hottonia palustris)の羽状葉片の方がわずかに細長いことや、茎がわずかに細いことなど、わずかな違いが見られるものの、育成条件によってそれぞれ変化することから、決定的な見分け方とは言えないのです。
したがって、両者は同じであると考えられ、ヨーロッパとアメリカの地域異変型が固定したものと考えられています。北米原産で、熱帯魚ショップでは冬場に多く流通します。
ほとんど水上葉で販売されます。
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水草の育て方2 (水草の育成)

ミズスミレの水槽育成は多少難しく、茎下部から枯死しやすいですが、二酸化炭素(Co2)の添加と肥料の添加した水温27℃以下の水槽なら、容易に育成できます。
水槽での育成は、導入初期に強光、低温、二酸化炭素(Co2)の添加を行うと良いでしょう。
弱酸性水を好みます。ミズスミレを水槽育成するには、低温を好むことから、理想は24℃以下にする方が良いです。
23℃以下にした方が明らかに育てやすく、25℃を超えると、次第に難しくなります。
また、水中の洛存二酸化炭素(Co2)量を多く必要とすることから、二酸化炭素(Co2)の添加を行なう方が得策です。
液体肥料の添加はホトニアの育成に必要です。水温が低くければ、底床添加肥料を加えた底床に植えるだけで生長させることができます。
二酸化炭素(Co2)の添加は行ったほうが良いですが、なくても定期的な換水で栽培は可能です。ミズスミレの育成が難しい場合の原因は水温です。
ミズスミレは低温を好み、水温は24℃以下にするのが良いです。
熱帯魚水槽には、やや低すぎる水温域です。
高い水温では茎が腐って枯れやすいです。
ですから、ミズスミレの育成は、二酸化炭素(Co2)の添加を必ず行い、弱酸性で軟水~弱硬水の水質を維持し、強めの光、まめな換水を実行したうえで、少なくとも25~27℃以下の水温で育てるとよいでしょう。二酸化炭素(Co2)の添加、強めの光、新しい水(早めの水換え)、低めの水温、底床添加肥料の添加が育成のポイントです。

水草の増やし方

ミズスミレは茎頂部に腋芽を多く出し生育します。有茎水草の増やし方はいろいろあり、どの増やし方も簡単です。
最も一般的で、初心者の方にもおすすめの増やし方は「さし芽」によって繁殖させる方法です。
有茎水草がある程度伸びたら草体のほぼ真ん中で切ります。
茎の途中の節に根が出ている場合はその場所で切るのも良いでしょう。
切断する位置は茎の節の下から5mmほどの所です。
切り取った上の部分を底床に植えて固定すれば、やがて根付きます。
残った下部もまた同様に底床に植えて固定すれば、やがて脇芽を出して増やせます。
側枝を作る場合も多く、側枝が水面まで伸びてきたら、また茎節の下5mmの位置でカットして床砂に植えます。
こうしてどんどん増やすことができます。「取り木」よる方法もあります。
有茎水草が底床に根付いている状態で、そのまま茎を寝かせ、茎頂辺りを石などで軽く固定します。
すると、やがて茎節から新芽と根が出てきます。
新芽が5cmほどに生長したらそれぞれをカットし、新たに植え直します。

水草水槽のレイアウト

ミズスミレは適度な大きさの水中葉に、深い切れ込みがたくさん入る美しい水草です。
ミズスミレは小型水槽の前景用にも最適な水草です。
小型水槽でも十分に育成できることから人気も高いです
ミズスミレの茎は斜め上に向かって伸び、放置しておくと20~30cmの高さにもなりますが、茎の向きが一定にならず、景観が乱れやすいです。
また下葉や茎下部が枯れ、浮かんでしまうこともあり、積極的にトリミングを行い、レイアウトの形状をキープするようにします。
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水草図鑑データ

名称 ミズスミレ
学名 Hottonia palustris
和名 ミズスミレ
別名 ホトニア・パルストリス
ホトニア
英名 ウォーターバイオレット
科名 サクラソウ科
原産 ヨーロッパ、北アジア
光量 普通 20W×2~3本
二酸化炭素 必ず添加
水質 弱酸性~中性
硬度 軟水~弱硬水
水温 18~26℃
形態 有茎水草
栽培難易度 やや難しい

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