“水草は一般に弱酸性~弱アルカリ性の水質に適している事が多いですが、ここではアルカリ性に強い、又は、ある程度長期間育成可能な水草をご紹介しています。
アルカリ性の水質で育成する熱帯魚ではアフリカンシクリッドの仲間が代表的です。
一般的にはアルカリ性の水質では水草は育たないと言われていますが、その原因の多くはサンゴなどの硬度を高くする物を水草の根に触れる底床に使っている為です。
できるだけ多くの種類の水草をアルカリ性の水質で育てるには、硬度を高くする物質自体が直接水草の根に触れないようにし、底床には砂利、ガラス質の砂、セラミック等でpHに影響のない物質を使います。
大磯砂など海産の砂も細かい貝殻の破片が混入している場合があります。
水だけがアルカリ性(高いpH、高い硬度)になるようにするには濾過槽の中にサンゴ等を入れます。
アルカリ性の水質にする為にpHを上昇させるには、サンゴ砂を水槽内やフィルターの中に入れてpHや硬度を上昇させるのが一般的です。
しかし、サンゴ砂の量が多すぎる場合や、水換えが少ない場合などは、飼育水pHや硬度が上昇しつづける可能性があり、注意が必要です。
市販のpH上昇剤を用いると即時に必要とするpH値の水を作ることができます。
始めは、サンゴ砂は少量に留め、pHの変化率が分かってきたら、徐々に市販のpH上昇剤からサンゴ砂に変える方法が比較的安全です。
肥料は液体を主としますが、肥料の中には水質を酸性に傾ける窒素肥料等もあるので注意しましょう。注射器で底床に肥料を注入する方法も有効です。
Co2を添加する事によりアルカリ性で育成できる様になる水草もあります。
このように、比較的丈夫な種類の水草を選択することにより、アルカリ性の水質でも多くの種類の水草で水草水槽を楽しむことが可能です。
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