ピグミーチェーン・サジタリア

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水草の育て方1 (水草の種類)

水草:ピグミーチェーン・サジタリアピグミーチェーン・サジタリアは北米原産の小型の抽水性植物です。
ジャイアントサジタリアに比して、水中育成がしやすく、近年、アクアリウムによく用いられる水草になりました。ピグミーチェーン・サジタリアの別名に
Sagittaria Pusilla
Sagittaria lorata
Sagittaria natans var. lorata
などがあります。サジタリアの中では「Sagittaria teres」と共に最も小型の種類ですが「Sagittaria teres」より葉幅は細く、緑色が濃い点で見分けられます。ピグミーチェーン・サジタリアの葉は生長しても10~15cmくらいで、葉幅は0.4~0.6cmで通常5~12枚束生しています。
線形やや鋭頭で全縁、色は濃い緑色です。
先端が尖るテープ状になり、葉の長さは育成条件によって長くなったり短くなったりします。
水中では多肉質の葉は多少柔軟で、弧を描くようにカールします。
そのため、一層草丈が低く見えるので、前景草に多く用いられます。花は花茎の先に貧弱な総状花序を作り、3弁の白花を開き結実します。
根は、ラセン状になり、草体をしっかり砂に固定します。ピグミーチェーン・サジタリアに良く似た「チェーンサジタリア」は、ピグミーチェーン・サジタリアより葉長が長く、低光量下ではロゼット型、高光量で肥料バランスが良ければ、葉を直立させ、草丈は30cmを超えます。ピグミーチェーン・サジタリアは外見が「バリスネリア・スピラリス」にも似ていますが、ピグミーチェーン・サジタリアより葉の厚みがあり、色彩はグリーンがライトグリーンであることから、容易に区別できます。
またピグミーチェーン・サジタリアによく似た「サジタリア・テレス」は、僅かに大型であるものの育成法や利用法はピグミーチェーン・サジタリアと同様です。熱帯魚ショップでは水上葉が多く、水中葉も販売されています。
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水草の育て方2 (水草の育成)

ピグミーチェーン・サジタリアの水上葉を水中葉にするためには、光量が弱いと枯れてしまうので1本ずつ間隔を開けて植えるとよいでしょう。
育成は容易ですが、炭酸塩硬度がある程度は必要です。ピグミーチェーン・サジタリアを水草水槽で水中育成する時は、強目の光を与える方が良いです。
低光量では、小型化し葉を砂上に開くような形状になり、繁殖も悪くなります。ピグミーチェーン・サジタリアの良さは、幅広い水質に適応することです。
強軟水から硬水、pH5の酸性から8を超える弱アルカリ性でも育成でき、また強目の光量であれば、あえて二酸化炭素(Co2)の添加をしなくても生育します。
しかし、このような水槽では繁殖力が弱くなります。光の良くあたる場所に3~4cmの間隔を置いて、一本ずつ植えます。
また、植え込み時には、葉の付け根に砂利が入らないように注意するのがコツです。
5~6本をまとめて植えると、光量不足から中心部の株が枯死しやすいです。
ピグミーチェーン・サジタリアは、水中に根が出ることを嫌うため、植え込む時には、注意深く根が砂上に出ないようにしましょう。
また、いったん植え込んだ株の植え替えは、避けるべきです。ピグミーチェーン・サジタリアは根からの養分吸収が強く、砂中への肥料添加は有効です。
二酸化炭素(Co2)の添加は、生長および繁殖力を強め、短期間でランナーを伸ばして密生し、ライトグリーンの美しい群落を形成します。
あまり密生し過ぎると部分的に枯死し始め、しだいに広がって全滅することがあります。
あまり密にならないよう、時々間引きしましょう。
間引きは、ランナーを切断してから行なうとランナーで付近の株も一斉に抜けてしまうのを防ぐことができます。

水草の増やし方

ピグミーチェーン・サジタリアの増やし方は簡単です。
二酸化炭素(Co2)を添加しない場合でも、水深を浅くすると水中葉の生長が早まり、ランナーで殖えるようになります。
条件が揃うと、過密に繁殖するので間引きが必要になるほどになり茂みを楽しめます。
放っておくと過密になって、底砂の汚れが原因で古い葉に藻類が付着し、光量不足になった葉が枯れ始めるので注意しましょう。
古い葉が枯れ始めるころには、新葉を出して生長を始め、やがてランナーを出して小株を形成しますので、新しい株を育てましょう。

水草水槽のレイアウト

ピグミーチェーン・サジタリアはアクアリウムの重要な役割をする、前景に適した水草です。「サジタリア・テレス」と同様なレイアウトの使い方をしますが、本種の方が幅広い条件下で明るい緑色を絶えず維持するので、使いやすい面があります。
幅広い適応性を見せるピグミーチェーン・サジタリアは目的に合った容姿を作り出すことができる水草です。
日本式アクアリウムでは、岩石や流木の前に面積を広く繁殖させることで水槽に明るさを与え、ヨーロッパ式アクアリウムでは、クリプトコリネ・ベケッティやペッチィなどとの取り合せも良いです。
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水草図鑑データ

ピグミーチェーン・サジタリア

学名 Sagittaria Sbulata Var. Pusilla
Sagittaria Sbulata froma Pusilla
Sagittaria Pusilla
Sagittaria lorata
Sagittaria natans var. lorata
和名 ヒメアメリカウリカワ
別名 サジタリア・スプラタプシラ
科名 オモダカ科
原産 北米南部、北アメリカ(マサチューセッツ~南カロライナ)
光量 普通 (20w蛍光灯×2~4本)
二酸化炭素 必要なし~少なめ
水質 弱酸性~弱アルカリ性
硬度 中硬水~硬水
水温 18~28℃
形態 テープ状
栽培難易度 普通

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